司書講習への道

市の図書館に臨時職員として勤めて8年目の2015年夏。亜細亜大学の司書講習で図書館司書の資格を取ることにチャレンジしました。その経過を書いています。受講中の記事は2015年の7月から9月までです。古い日記が下になっています。

8月8日から8月16日まで

8月8日(土)図書・図書館史1日目

今日から選択科目。この科目は2日間で、次の月曜日にもうテストである。

まず始めに先生が概要、試験評価方法などを説明してくれる。

図書館史だが、あまり昔の図書館についてやっても現代の図書館問題の参考にはならないので、歴史はさーっとやって、主に現代の図書館の問題についてやります、とのこと。現代の図書館問題の方が興味あるので内心喜ぶ。

試験は論述が2題。ノート、プリント持ちこみ可だが、プリントに答えは書いていない、因果関係と説明力を試す問題とのこと。うう、早くもピンチ。

論述対策はほんと、真剣に考えなくては。

古代メソポタミアの粘土板に書いていたころから図書館てあったのね。

昔の図書館は統治目的だったり、修道院で神の修行をするためだったり、趣味の学問のための私設図書館だったりしたとのこと。

現在のような公共図書館が出来たのは19世紀半ば。だいぶ後になってからだったのね。

それから選書論についてひととおり習う。個人的に、ティクナーの、最初は通俗的な小説でも読書経験を積むに従い、読書内容は向上する、という自然向上論には、自分自身の経験から身を持って、「なりません。」と言いたくなった^^;)

でも今の日本の図書館に小説が入っている理由は、ここが起源なんだそうだ。

さすがに初の6日目だけあって、18時に終わる頃には結構疲れていたけど、無事今週乗り切った。最後に先生が、テスト問題のヒントをくれる。これについて考えておいてください、とのこと。先生が黒板に書いたものをそのまま写したけれど、いまいち質問の意味がわからず、悩む。

8月10日(月)図書・図書館史2日目、図書館情報資源概論1日目

結局昨日は昼間寝てしまって、夕方慌てて近所の図書館に走り、レファレンスで資料を探してもらって借りるも、あまり考えはまとまらず、そのまま登校。

今日は紙の起源や、本の歴史、読書をめぐる議論や電子書籍について習い、少しの自習時間のあと、テスト。

結局昨日準備したものからは1問しか選ばなかった。

1問目に時間をかけすぎ、2問目は尻切れトンボに。とほほ。

問題は以下の通り。

以下の設問のうち2問を選んで解け。

A.「無料・公平な情報アクセス機会の提供」という図書館の目的が主流となることで、公共図書館はどのような可能性を失ったか。また、その失われた路線で仮に図書館が運営され続けた場合、どのようなメリット・デメリットがあると予想されるか。これらについて論じよ。

B.公共図書館は公共性すなわち集合的利益をどのような経路を経てもたらすのだろうか。具体的なサービスあるいは資料選択を挙げながら、それがもたらす最終的なメリットについて論じよ。

C.公共貸与権は、図書館、出版社、著作権者、図書館利用者にどのような影響を与えると予想されるか。現段階での事実を踏まえて論じよ。

D.電子書籍公共図書館サービスにどのような影響を与えると予想されるか。現段階での事実を踏まえて論じよ。

先生は選択科目なので採点はゆるい感じでやります、心配しないでくださいみたいなことを言っていたけど、難しいじゃないですか><

本気で落とさないか心配になる。

しかしAは割りと書けたと思ったけど、提出するとき他の人の答案はびっしり書いてあるのが多くてまた自信なくす。来年もう一度とるのはいやだなあ。

午後からは先生が変わって、図書館情報資源概論に入る。

こちらは、テスト及び課題で評価。テストは選択、()埋め、記述とのこと。

おお、また記述がある。><

レジュメの()埋めをしながら先生の講義を聞く。前方のスクリーンに文字がはっきり写されるので、見やすくてよい。前の先生は楽しかったんだけど、黒板に手書きだったので見難い所が割りとあって苦労した。スクリーンに大きく写してくれると助かるなあ。

今日は図書館資料の類型と特質について習う。

最後の方は意識もうろうとしてきてしまった。

今週は木曜日までなので、残り3日、頑張ろう。

 8月11日(火)図書館情報資源概論2日目

今日は図書館資料の収集とコレクション構築について習う。

朝通学から辛くて、電車の中で最初はレジュメを見ていたけど、途中から目を閉じてしまった。午前中の授業は時間の経つのが遅くてどうしようかと思ったけど、午後になったら次々と課題があって、あわあわしながらやっていたら、あっという間に18時に。

課題は、配布された実際の図書館資料収集方針を見ながら、資料の収集についての設問に答えていくものが一つ。実際に大学図書館に見学に行って、「洋雑誌のタイトルを一つ挙げよ。巻号とISSNもわかれば書け。」のような設問が沢山書かれたワークシートを埋めるものが一つ。選書論について書かれた本の文章を読んで、「書き下ろしとはどのようなものか」のような設問に答えるものが一つ。

どれも時間ぎりぎりで、焦った。でも少しずつレポート課題が済んでいくのは嬉しい。

頭がはっきりしているうちに出来るだけ復習を済ませるのが肝かも、と思った。

明日もうまくいきますように。

 8月12日(水)図書館情報資源概論3日目

今日は資料の蓄積保管、コレクション評価・再編、出版と図書館について習う。

今日も課題が盛りだくさん。

最初は、人口3万人の1館しかない公立図書館員になったと仮定して、リストを見ながら予算5万に出来るだけ近づけて発注する図書を選ぶというもの。

そしてどういうことに気をつけて選書したかも書く。

続いて、3~4人のグループになって、3万円まで選書しなおす。

自分の選書は時間が足りなくて、全然5万円まで届かなかった。3万6千円くらいで終わってしまった。グループの方はなんとかぎりぎりまでもっていけた。

新しい大河ドラマが始まる、とかそういう情報をチェックしておくのも大事だなと。

時間内にはほとんど書けず、18時までに出してくれればいいです、という先生の声に、その後も抱え続け、結局出したのは5限前の16時半ごろ。授業中もずっと気になってて提出するまで気が気じゃなかった。

講義をはさんでまた課題。

15くらいの自治体の人口、蔵書数、貸出延べ冊数、年間増加冊数などのリストを見て各自治体の蔵書密度、蔵書新鮮度、貸出密度、蔵書回転率を計算し、一番良いと思う自治体、一番改善が必要だと思う自治体を選び、理由を述べる。

計算にはスマホを使っていいです、とのことで使ったけど、これ使わないと絶対出来ないよ~、忘れてたらピンチ、たまたま持ってたから良かったけど、事前に一言欲しかった。こちらも計算に時間をとられ、ほとんど考察らしい考察は出来ず。課題はいっつも時間が足りない。

ビデオを見て、最後の課題は、資料の取り扱い方について書かれた設問に答えていくもの。「本を読みながら喫煙しても良い。」「ビデオは立てて保存するほうが良い。」など合っているものに○、間違っているものは理由を説明する。

終わった人からリアクションペーパーも書いて提出して終わり。

今日も課題に追われた一日だった。講義の間はプリントの()を埋めるのに必死だし、この科目、一番疲れたかも。

いよいよ明日はテスト。明日が終われば夏休み。ちょっとだけほっとできる。

あとちょっと、頑張るぞ。

 8月13日(木)図書館情報資源概論4日目

今日は学問分野と学術コミュニケーションについて習う。授業は午前中で終わり。

11時半から30分の自習時間のあと、いよいよテスト。

 持込可なので慌ててレジュメに付箋をはりまくったけど、実際にはあまり役に立たず、猛スピードでめくって探すことに。

()埋めと選択問題が20問くらい、記述が2問。

問題数が結構多いので、いちいち確認していたら絶対に間に合わない。

わかる物は先に書いておいて、わからないものはあとにまわし、余った時間で確認した。しかし本の各部位の名称とか、(「ノド」はどこか、とか)請求記号の並べ方とか、図書館で仕事をしていたからすぐわかる、というものがいくつかあり、これ初めて習ったら時間かかったかもな~、図書館員でよかった、と思った。

まあ今までの授業中にも、先生いきなり「排架」って言ったってみんななんのことかわからないんじゃ、とか思うことは多々あったし、実感として理解できることも多いので、臨時職員のペーペーとはいえ、全くの初めての方よりは、だいぶ有利かな、と思う。

テストの記述は、「コレクション中心評価法について説明せよ。」と、「パッケージ系電子出版物に生じる問題に対する対応について説明せよ。」の2題。

テストの後は、茶話会に出席した。

別の会場に軽食が用意されていて、立食パーティーの形式で、交流会が行われるのだ。

参加は任意。でもいろんな人とか先生ともお話してみたくて、出席。結果、とても楽しかった。けっこう学生さんが多いし、司書を目指すわけではなく、資格だけとろうかと思って、という方も多い。先生とも3人お話し、これから始まる科目については予習の内容とテストについても聞いてしまった。1時間半、あっという間だった。

後半にもこういう機会とまた3日くらいのお休みがあるといいのにな。

そして今日から日曜まで3日ちょっと、夏休み。やっと一息つける~。

ここまでで14科目中5科目が終わり、3分の1が終了。

後半が内容的にも体力的にも厳しいと予想されるので、しっかり体調を整えて、備えましょう。

 8月14日(金)夏休み1日目

 今日から3日間の夏休み。

しかし、あまりのんびりはできない。

児童サービス論の事前課題と、図書館情報技術論の予習をしなくてはならないのだ。

情報技術論の方は任意だけれど、情報の教育はほとんど受けてこなかった世代だから、やっぱり気になるので予習したい。

といいつつ、疲れていたのか、ほとんど一日中、寝て終わった^^;)

8月15日(土)夏休み2日目

児童サービス論の事前課題のため、近隣の大型書店と、自分の勤めている図書館に行く。両方とも絵本売り場や児童絵本コーナーを観察し、気づいたことを書き出すのだ。

大型書店には何度も行ったが、絵本売り場に入るのは初めてで、そのカラフルさに圧倒されてしまった。そのあとは図書館に。司書の方に質問もした。

なんだか今日は出かけるときから頭痛がして、帰ってきてからもずっと頭が痛く、続きは明日やることにして、頭痛薬を飲んで早々と寝てしまった。

8月16日(日)夏休み3日目

朝起きたら頭痛は治っていた。

なぜか早朝4時に目覚めてしまったので少し情報技術論の予習をする。

先生が参考図書の一部をパソコンでアクセスして見られるようにしてくださっているのだが、字が小さすぎて読みにくいので、載っているページを確認しながら、ほとんど手元にある参考図書で読む。参考図書を買っていてよかった~。

6時頃にまた寝て8時に起きる。

昨日のレポートの清書と、総合感想を書く。

あとは予習をしなければなのだが、大学図書館で借りたエッセイが明後日返却期限だったので急いで読んでいたら夜になってしまった。

これからまた予習をします。でも読んでいると眠くなってしまうのだよな。。。

結局課題以外はほとんど寝ていた夏休みだった。。。

明日からまたみっちり授業が始まる。

うまくいきますように。