司書講習への道

市の図書館に臨時職員として勤めて8年目の2015年夏。亜細亜大学の司書講習で図書館司書の資格を取ることにチャレンジしました。その経過を書いています。受講中の記事は2015年の7月から9月までです。古い日記が下になっています。

就職決定!!!

こんにちは。お久しぶりです。

業務が始まって3週間が経ち、辞令も図書カードも健康保険証も発行していただき、無事に本も借りられたのでそろそろ大丈夫かと思うので公開します。

 

実は某団体から採用のお知らせをいただき、4月からは嘱託職員として前とは別の市の図書館で働いています。ここは指定管理館なので、某団体の嘱託職員として採用され、市から管理・運営を委託されている図書館で勤務している状態です。

 

まだ研修中ですがおかげさまで他市の臨時職員だった時より格段にいろんな仕事を任せてもらえるようになったので毎日大変面白く仕事しております。

新たにやるようになった仕事としては在架予約資料の引き上げ、ステータス変更と修理、帳票出力、予約取り消し資料の引き上げと処理、督促電話、利用者カード作成、開館時のドア開け、新聞設置、ブックポスト処理などなど。

あとは担当を持ち、イベントなども企画、運営していくことになりました。担当は入った時からYA(ヤングアダルト)をやりたいと言っていたところ希望通りあっさりYAに決まりました。

 

あと信じられないことですがここはなかなか自由にやらせてくれる館のようで、

企画もののおはなし会の運営スタッフを募集していたので手をあげたら児童担当でもないのにあっさり登用されました。

でもまあ読み聞かせとかは出来ないだろう、会場設営とか誘導とかかな~それでもいいやと考えていたら、全然がっつり全員何かを読み聞かせたり手遊びをやったりするらしいです。しかも一人を除いておはなし会やるの初めての人たちばかりで。

今日初めての打ち合わせでしたが、次回までに読み聞かせたい絵本や紙芝居の候補をいくつか考えてくるように言われました。いやーびっくりです。

しかし断然わくわくし始めました。

早速準備のために1冊借りてきました。

 

週5で働いているので週3が上限だった前職と比べると格段に忙しくなりましたが、充実度も大幅にアップしました。もちろんお給料も大幅にアップ。

昨日初めてのお給料が振り込まれていましたが、なんと前職の3.8倍。働く時間は2.3倍なので時給が大幅にアップしたことが分かります。

大変喜ばしいことです。

これでこそ頑張った甲斐があるというものです。

 

時給だと一瞬良さそうに見えてもやはりここまでのアップは難しい。

同じくらい働いても全然ここまでは届かなかったりします。

東京で一人暮らしも厳しい。

 

私が応募するときに月給にこだわっていたのはこういう理由です。

もちろんサービス残業などがないことが前提で、額面はそれなりの水準以上、という条件はありますが。

月給でもひどい額しかくれないところもありますからね。求人見て思わず声が出るほどの。市の直営で。一人暮らしはまず無理という。

なので応募するときはよく考えた方がいいと思います。

そしてやはり待遇がいいところには応募が殺到するのでそれなりに準備も必要です。

 

私は今回受けた3つの図書館のうち、ストレートで受かったのは一つだけであとは補欠合格となりましたが、その経験や前市の嘱託さんや図書館長とお話したことを踏まえて考えると、市の直営というのはやはり「市としての対応」を強く求められるような気がします。

一言で言うと「当たり障りのない対応」が出来る人が強く求められている、ということ。それが良いかどうかはともかく。そして本音でどう思っているかもともかく。

私的には思ったことがすぐ顔に出る性格なのと、言いたいことは言いたい、思ってもないことは言えないという性分のせいでここらへんが合わなかったのだろうなと推測できます。面接で批判的なことを結構言ってしまいましたから。(自分では控えたつもり)

何かを決定するときには市としてのやむを得ない事情、というのもあるわけでそのへんを君は分かっていない、というようなことを後から言われました。「外野が好き勝手に言って」みたいな印象を与えたようです。

言い方の問題もあったのだろうと思いますが、あんまり面接では批判的なことは言わない方がいいようです。って当たり前か。。もし言うなら、「市の事情」というものを自分で調査して踏まえた上で対応策、解決策まで具体的に考えていったほうがよさそうです。

その点今の組織は団体であって市の直営ではないので見方が少し違っていたのかなと思います。

そもそも市では出来ないと思ったから管理・運営を委託されているわけで。

そういった「身軽さ」のようなものは、おはなし会の一件にしても確かに感じます。

なので自分にはここが合っていたのかな、と思っています。

 

昨日振り込まれたお給料と口座残高の額を見てびっくらこき(前市の給料も同時に入っていた)、今まででは考えられないような金額を一気におろし、こんな大金盗まれたら大変とそそくさと帰宅しましたが、その間の気持ちの余裕といったらなかったです。

こんな余裕はここ10年は感じていなかった。独身の頃はいつもかつかつで結婚してからもそんなに余裕というわけではなく、いつもきゅうきゅうしていました。それが昨日はかつてないほどの気持ちのゆとりを感じました。

同時に健康保険証もいただき10年ぶりに被保険者が「被扶養者」ではなく「本人」になっているのを見てまた感激。

本当にここまで頑張ってきてよかったと思いました。

 

司書講習の学費は夫に借りていたのでまずはこれを返済し、婚約指輪のお返しも全く半額ではない微々たるものだったのでこれもきちんとお返しし、そこからは私の人生がいよいよ始まる!!!!という感じです。仕事も楽しいし、趣味のバンド活動の方でも新たな進展があり、今は本当にわくわくしています。

 

このブログのゴールとしては司書講習で資格を取り図書館に就職するまでを設定していたのでいったんこれにて目的は達成されたと考え、ここでこのブログはしめたいと思います。

 

司書としての具体的な業務についての記事はまた別のブログで書いていきたいと思っておりますので、よろしければそちらもおつきあいくださいませ。

 

臨時職員として働いていた時も思っていましたが、図書館でのお仕事は楽しいです。

今嘱託職員となってみてやはりその思いは変わりません。

いろんな自治体の図書館にお勤めの方とお話してもやはり皆同じように感じられている方が多いと思います。

一方、司書の待遇には問題が多数あります。

ほとんどの自治体では非正規雇用が多く、とても一人暮らしは出来ないお給料のところがほとんどです。また雇止め(5年までしかいられないなど)があるところも多いです。

そんな中でも私がいた自治体、今いる団体は雇止めはなかったり正規職員登用制度があったりし、贅沢は出来ずとも一人暮らしは出来る給料をくれるところなのでかなり待遇がいい方です。

しかしもちろん問題はあります。昇給やボーナス、退職金などがなく、家族を養うのは厳しいなど。。

そういったことについても次のブログでは触れていけたらと思っています。

 

現状全く希望がないわけではない、と思っています。

非正規でもなんとか暮らしていけるところもある。

そして仕事は金額よりもやりがいや楽しいかどうか、続けていけるか、の方が重要と考えるものとして、やはり図書館で働くことを諦めたくはない、と思います。

この仕事はやりがいや楽しさは保証できる、と思っているので。

利用者さんに「ありがとう」と言われる喜びはやはり何物にも代えがたいです。

そして世の中の役に立つ仕事だと思っています。情報社会になってますます。

司書を目指す方々がどうか希望を失わずに道を歩んでゆけるような活動をこれからもしていけたら、そして一緒に司書として働く喜びを味わい、待遇改善に向けても活動していけたらいいなと思い、終わりの言葉に代えさせて頂きます。

このブログが少しでもお役に立てば幸いです。

司書を目指すあなたがどうか夢を実現できますように!!! 

これからも一緒に頑張りましょう!!!

ありがとうございました!!!