司書講習への道

市の図書館に臨時職員として勤めて8年目の2015年夏。亜細亜大学の司書講習で図書館司書の資格を取ることにチャレンジしました。その経過を書いています。受講中の記事は2015年の7月から9月までです。古い日記が下になっています。

その後の経過について2(某大学検索講座受講中)

7月7日(木)

だいぶご無沙汰してしまいました。お元気でしたでしょうか。最近暑いですねー。

体調など崩されていませんか?(私は崩しました^^;)

今日はその後の経過その2です。

あれから以前と同じ図書館で臨時職員をしながら、週1で某大学の検索講座に通っております。実は明日が最終日です。明日までに仕上げないといけない課題があるのに全然出来ていないというプレッシャーの中、どうしてもブログを書きたいというやむにやまれぬ欲求に素直に従い、今書いております。はい、逃避ともいいますね。

実は先月、母校亜細亜大学へ行ってきました。

普段仕事をする中で、手元にNDCがないと不便だな、と感じることが多く先生に買い時を相談しようと思っていたところ、ちょうど大学の買い替えで古くなったNDCを先生が譲ってくださるというお話が講習仲間を通じてあったので、行ってきました。そこで先生に検索講座に通っていることをお話したところ、「あれだけ勉強したんだから、もうこういうのは自分で探していけるようにならないとだめだよ」と言われてしまいました(><)

検索講座は司書講習ではやらなかったサイトの詳しい検索の仕方などを教えてくれ、また授業で教わらなかったサイトなども教えてくれているので役に立ってはいるのですが、授業とかぶっているところもあり、またこういう専門的なサイトを果たして公共図書館業務で使うのか?という疑問もあり、そして確かに先生の言う通り、人に頼らず自分で探していけるようにならなくてはいけないな、と思ったのもあり、反省しました。

ちょっと前に自分の適性を探る「ストレングスファインダー」という検査をやったら私の一番高い項目は「学習欲」で、「役に立たせるかどうかは関係なく、新しいことを学習することそのものに一番興味と意欲がわくタイプ」らしくて、自分でもその傾向はなんとなく把握していたので、さらに反省。。学んだだけで終わらせていてはいけませんよね。世のため人のために生かさないと。そして現在の職場でも学んだことを生かせてはいるのですが、いかんせん出勤日数が少なすぎる。本当は週3のはずですが、今は予算の都合上入る日数を減らされているので週1か週2ぐらい。10日ぐらいあく日もある。まあもともと週3できっちり入れる感じではありませんでしたが。。そしていくら改善点をあげたり頑張って仕事していても給料は全く上がらず。司書資格を取っても1円も上がらず。繰り上げ採用の連絡もいまだ来ず。前より自分もお客さんも納得いくレファレンスができるようになってきたのは単純に嬉しいことですが。

求人はちらちら見ているのですが、ワードエクセルが条件のところが多く(当たり前ですが)、そこに不安がある私には、なかなか応募の手も出ずずるずるきています。

もちろんやらなければ、とは前から思っていたのですが、自力で参考書を見ながらやるも1日で挫折。近所のパソコン教室にも二つ体験しに行きましたが、なにせ費用が高い。司書講習と同じくらいかそれ以上します。タブの位置ぐらい知っとるわ、というあまりに初心者用の内容が多いのもロスが多くて気になる。で入るまでには至らず。表計算とかマクロとかまでやれる必要はないけど表ぐらいは作れないと困るし、館内の案内表示とか飲み会のチラシとか、いろいろ作るのにワードは必要なんですよね。で、私は入力はできるけど飲み会のチラシは作れないレベルなんですよね^^;これはまずい。早くなんとかしないと。

先生には「でもいろいろ受けているんでしょ?」と聞かれ、全く受けていないことを言ったら、「どんどん応募しないとだめだよー!」と発破をかけられました。

「せっかく次点なのだから待っていたほうがいい」という人もいます。

でもこのまま来年まで待って、また受けて、また落ちて、とかになるのは耐えられない。色々やっているつもりだったけど、実質自分の収入は全く増えていないし、仕事もむしろ減っているし。とだんだん焦ってきました。臨時職員でもレファレンスが出来るのは今の職場のいいところだけれど、そもそも機会が少なすぎるのは痛い。

4月から嘱託採用になった他の自治体の講習仲間と差がついているのも気になります。

課題で作っているパスファインダーで「長くアルバイトでいた人は採用されにくい」という情報も得て、また焦り始めました。

そんな折、喘息になりました。もともとアトピーでアレルギー体質だったのですが、ここ数年、風邪を引くと必ず喘息になるようになってきました。今回もそれ。最初は花粉や埃でのどがムズムズする、からだったように思います。しかしあっという間に鼻水、悪寒、咳と進み、夜眠れなかったり胸が苦しかったりするように。掃除を怠っていたせいもあると思います。なかなか良くならず仕事にも支障をきたすように。。

これではいかん、とそこから初めて喘息についてネットで調べ、本を読み、勉強しました。そして喘息は普段からのコントロールが大事なこと、現在は予防医療に重点が置かれていることを初めて理解しました。(遅)そして呼吸器内科でいつもやらされるピークフロー値(思い切り息を吐いた時の速さ)を毎日測定したり、日々の行いと服薬、体調を記録していくことが大切だと知りました。そして例として表が載っています。。。

これだ!と私はひらめきました。これをエクセルで作るしかない。「エクセルとかワードを覚えるのには何かを作ってみるのが一番いいよ」とは言われていましたし、自分でもそう思っていましたが、なかなか家計簿とか作る気にはなれませんでした。しかし、これならできる気がする。切羽詰まっているし。早速本屋に行き超簡単なエクセル・ワードの本を買ってきました。これでやるぞ。準備万端です。あとはやるだけです。ワードは何か飲み会のチラシのようなものを作ろうと思っています。

そして両方目標達成したら、今度こそいろんなところに応募していく予定です。

時給ではなく月給で司書として働かせてくれるところに。

実は昨日、自館の七夕おはなし会工作会の見学に行ってきたのですが、そこで小学1年生くらいの女の子に話しかけても無視される、ということが続きかなり精神的にやられていた、というのもあります。しゃべってくれる男の子もいたのですが、女の子は無視。ママも無視。そこで自分の現在の身分というものをひしひしと自覚しました。

オフの日だったのでスタッフ証も下げていないし、ママでもなく、職員と親し気に話してはいるがビデオを撮ったりじろじろ見てくる怪しい大人の女、でしかないのだな、来ている皆さんにとっては、ということを嫌というほど感じ、私もスタッフ証を下げて早くこういうことに堂々と関われる人になりたい、と強く思いました。

という訳で、これをあげたら課題に取りかかり、終わったらワードエクセルに取り掛かり、終わったら応募、という順番でやっていきたいと思います。

また経過報告しようと思います。

 

 

 

その後の経過について

 

4月25日(月)

このブログは私が司書として就職するまでをゴールとして設定しているので、その後の経過について書いておきます。

実は2月に私が勤務している市の嘱託員(司書職)試験を受けました。内容は1次が作文、2次が面接。しかし残念ながら結果は次点となりました。今後1年間名簿登載され、欠員が出た時に採用候補となるということです。残念ながら4月までに欠員は出ず、現在も臨時職員のまま働き続けています。

他の自治体も受けようか考えていますが、現在今の職場での仕事にもやりがいを感じていることと、もうひとつ別の目標に向かって動いているのが楽しいこともあり、就職活動は一旦停止中です。ただ、司書の仕事は楽しそうだし、自分にも合っていると感じているので、意識だけは司書として(笑)今後も個人的にいろいろ活動していきたいと思っています。

次点から採用になった例も内外問わず沢山あるようなので、このままうまく採用になればラッキーという甘い気持ちもなきにしもあらず。。。(笑)

現在夏の明治大学リバティアカデミーの検索達人養成講座の受講も検討中。

嘱託になってしまうと遅番勤務時は毎週金曜の夜の時間を確保するのは難しいと思われ、身軽な今の身分の方が受講しやすいのかな?と考えています。

仕事については、司書講習受講前とは明らかに意識が変わりました。

まず実用面では、「完全一致検索」を覚えたことが大きかった。入力した語句と完全に一致するものだけを検索する方法で、利用者さんがこれ、と新聞の切り抜きを持ってきたりした時に役立ちます。うちのOPACは最初は「中間一致検索」になっており、入力した語句が含まれるもの全てを検索してしまうので、例えば「すり」だと「あかすり」とか「すりごま」とかまで検出されてしまい、特定の書名、特に短い書名のものを探しているときには結果が300件とかになり大変不便です。実際これで利用者さんに怒られたことのある私には「こんな便利なものがあるのか!」と衝撃でした。逆にいえばそんなレベルの低い検索技術の人がカウンターに座っているというのはどうなのか、という問題もありますが、それはここではおいておいて。

普段触っている業務用OPACにはまだまだ知らない機能が沢山ありますが、まずは一つ覚えて、使えるようになった。そしてそれを他の臨時職員さんたちに伝えていったところ、皆さん独自に使用している自分なりの検索技術を教えてくださり、もっと使える幅が広がった。それらを組み合わせて実際に使用することで、明らかに前より検索効率が上がりました。具体的には「NDC」「9」「前方(一致検索)」で小説が検索できる、タイトルに「文庫」を入れると文庫が検索できる、などです。それから、カウンターにいる時には自分で使い方を研究して更なる便利な方法を開拓しよう、という意識にも変わりました。従って現在カウンターでは暇な時はほぼありません。利用者さんが来ない時は大抵OPACで色々試しているからです。しかし今まで8年やってきて思ったのは、検索技術は実際にカウンターで利用者さんを前にうまく探せなくて困る体験をするのが一番覚えるということです。以前なら司書の方にも教えてもらえなかったような技術も自分で探していけるようになり、今の職場で司書になるとカウンターに座る時間は半減してしまうので、沢山カウンターで利用者さんと接しながらの検索の機会がある今の立場の方が、ある意味レファレンスのスキルアップの機会には恵まれているのかもしれないと思うようになりました。幸い、長年勤めている職場なので棚の配置などイチから覚える必要もないですし、余計なことに労力を割かれることなく集中出来ます。

検索技術の他には、著作権をざっとひととおり習ったことで、利用者さんが雑誌の最新号を持ってコピーしたいとカウンターに申し出てこられても、「著作権の関係で、最新号のうちは記事の半分しかコピーできないんですよ」ときちんと自信を持って説明できるようになりました。「半分でいうのはひとつの記事の、という意味ですよ」とも言えるようになり、落ち着いて笑顔で対応できるようになりました。結果利用者さんとも話が弾み、楽しい。このへんも大きい。

また、就職活動の参考にするため色々な図書館を実際に見に行ったり利用したりしてみるようになって、自分の接遇に足りない部分がわかるようになってきたので、それらを改善できるようになりました。普段からスーパー、デパート、コンビニなどの接遇も参考にするようになりました。

また、自分の館に足りない部分も分かるようになってきたので、全体ミーティングで改善点を発言できるようにもなりました。そして、図書館への疑問、不満を言ってきてくださる利用者さんの気持ちも分かるようになり、満足いく対応ができるようになりました。ここでも利用者さんと話が弾み、これまた楽しい。

これらの根底には図書館経営論の授業で習った「大事な情報は外部にある」という知識があり、これを教えてくださった先生には大変感謝しております。

普段の意識としては、司書としても、これからの仕事のためにも情報リテラシーを身につけようと思うようになり、そのための情報を積極的に取り入れようとするようになりました。具体的には津田大介さんの本を読んだり情報リテラシーについて書かれている新聞記事をチェックしたりしつつ、なるべく精度の高い(と思われる)、必要な情報を発信しているニュースサイトをフォローしたりするようになりました。購読している新聞は一誌のみですが、他にも多様な意見があるという意識を常に持つ、ネットの情報はうのみにしない、何かについて調べる時には複数のサイトをチェックする、極端な情報を見たときには自分の勘を働かせて判断する、本、ネット、人からの情報をバランスよく取り入れるように心がける、などです。まだまだ修行中ですが、入ってくる情報も自分の意識もかなり前とは変わったと思います。

そしてこれはもうひとつの私の夢とも繋がっているのですが、最近は得た情報をなるべく発信するよう心がけています。

近々別のブログを開設したいと考えているのですが、その予行練習も兼ねて、最近はツイッターで少しずつ発信しているので、よかったらフォローしてみてください。(このあと設定します)ちなみに私が読んで大変参考になった津田大介さんの本は「ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す」(PHPビジネス新書)です。

 

 

私のアカウントは趣味から始まったもの一つしかないので、図書館関連以外のツイートも、(というかほとんどそうかも)かなり多いのですが、、、。私の発信が何かのお役に立てれば、と思います。

というわけで、その後も大変充実した日々を送っています、というご報告でした。

今後も司書として就職するか、方針が変わるまでは継続してこのブログも更新していきたいと思います。今後ともよろしくお付き合いのほどお願いいたします。

 

 

合格を祝う会(検索技術者検定)(パソコン出来ない方に朗報あり)

3月4日(金)

検索技術者検定の合格者の集い、「合格を祝う会」に行ってきました。

今年の3級、2級、1級合格者の方が参加し、過去の合格者の方からの講演もありました。

ここで鶴見大学の司書講習の先生とお話する機会があったのですが、なんと!

鶴見大学では、パソコン初心者のために10回に分けて講習を行っているそうです。

料金は無料。時間割を見ると、どうやら最初のほうの講義の最後に毎日1時限ずつ、講習の時間を設けているようですね。「パソコンに全く触ったことがない、もしくはほとんどできないという方向け」に基本的なワープロソフト、表計算ソフトを教えてくれるようです。一般のパソコン教室の値段を考えると、これはかなりお得!!!ではないでしょうか。表計算ソフトは私も習いたい(笑)パソコンスキルはいまや図書館でも、いや図書館だからこそ?なくてはならないものとなっており、前にも書きましたが授業もパソコンを沢山使います。ここで遅れをとると精神的に非常にやられるため、是非身につけておくことをお勧めします。出来ない方は鶴見大学の講習一考の価値あり、だと思います。

 

 

後日談(検索技術者検定)

10月29日(木) 

講習中に先生から教わり、受験するかどうか迷っていた「検索技術者検定」を受験することに決める。私は情報検索の基本的なスキルを問う3級を。ウェブから申し込み。確認メールがくる。締め切りは明日なのでぎりぎり。そして振込みと写真送付を行わないといけないので明日は忙しい(汗)

 10月30日(金)

 検定料4320円を振り込み、証明写真を撮って領収書コピーと一緒に送付。

11月13日(金)頃

受験票が届く。

11月22日(日)

 いよいよ検定当日。

私は明星大学日野校にて受験。

けっこうぎりぎりに着いてしまって焦った。

大学は山の上にあって長い上りエスカレーターを駆け足で上ったので疲れた。

教室は1クラスで60人位の人がいた。学生さんのような若い人が多い。

教科書を読んだり、過去問を見直したり、皆静かに勉強をしている。

私も一応教科書の問題と、新しいほうから過去問を6年分やっていった。

試験はマークシート。時間は1時間だが、これは余裕たっぷり。

帰って教科書を手に採点してみたが、大体は出来たのではないかと思う。

結果は年内に送付するとのことで、楽しみ。

 12月18日(金)

 封書にて結果が届く。

合格!!やったあ!

合格証は来年の1月末までにお送りしますとのこと。

楽しみ。

 2月1日(月)

情報科学技術協会から、合格証が届く。

2015年度の受験者数は564名、合格者数は475名、合格率は84.2%とのこと。

先日、2015年度司書講習生の同窓会があり、そこで同じく3級を受験していた知人とは、「簡単だったよね。」と話していた。

1回目のチャレンジで3級とはいえ合格証を手にすることができ嬉しい。

履歴書の資格欄に書けるものがまた増えた!

 

結果発表

10月22日(木)

ついに結果が届いた。

どきどきしながら開封。結果は合格!!!!やった~~~!!!

修了証書と成績表を眺める。

落ちたのではないか?と心配していた幾つかの科目も意外なことに思ったよりいい成績でちゃんと取れていた。

良かった~~~!!

講習仲間に報告。皆も取れていて良かった!

職場にも順次報告。皆喜んでくれるので嬉しい。

 

司書講習を終えてみての感想

終わってみればあっという間だったような気もする濃い2ヶ月だった。

始まる前は、月から土まで毎日9時18時で勉強するなんて、しかも通学1時間半もかけてなんて今までの人生でやったことがないので、最後まで出来るのかどうか不安で仕方なかった。勉強が頭に入るのかどうかも。

でも、始まってみれば毎日夢中で走り続けているうちに、なんとか最後まで遅刻することも休むこともなく通うことが出来た。

そして先生のお話も思ったよりは理解することが出来たように思う。

そして課題のレポートの出来はさておき、テストも思ったよりはなんとか出来ていたような気がする。(出来なかったのもあるけど)

無理そうだと思ったけど、やってみればなんとかなるのだな、というのが終えてみて一番の感想。

私はとにかく最初の目標が「全部通いきる」だったので、毎日自分に「健康で元気に通いきる!」と言い聞かせ、テスト勉強とかがあっても遅くても12時には寝るようにした。その結果、テストがいまいちだったりレポートがいまいちだったりはしたけれど、体調を崩すことはなく、全部の授業に出席することが出来た。

なかには体調を崩したり、途中から来なくなってしまった方もいたようだったけれど、私はとりあえず元気に全部出席しただけで最初の目標は達成したと思う。

そしてやはり授業をちゃんと聞く、というのが基本的だけど大事なことだと思う。

どうしても眠くなってしまう時もあるにはあったが、できるだけ目をさまして授業を受けられるように、休み時間には必ず席を立って教室の外に出、お手洗いに行ったり、身体を動かしたりしてリフレッシュするようにしていた。

それでも眠くなったときは、後ろの席の方がミントタブレットを下さったりした。これも結構効いた。最初から持参するべきであった。

先生方のお話を聞いていると、昔は論述12題だったのが今年はマークシートになったり、去年までは用語埋めだったのが今年は下にある用語から選べば良くなっていたり、と科目によってはテストをより簡単にしてくださっていたりもしたようだ。これも幸いであった。

あと、図書館情報技術論は平成24年の改正で新たに加わった科目なので、これを履修できたのはとても良かったと思った。3日間にしては詰め込みすぎで、正直もっと時間かけて習いたかったとは思ったけれど、これをやるのとやらないのでは意識が大違いな気がした。ぐずぐずしていて講習受けるのが改正後になったわけだけど、結果的には良かったなと思う。今の高校生は「情報」という教科でかなり詳しく情報技術について習っているから、せめてそのレベルの知識はつけたいという危機感?も芽生えたし。

あと、幅広い世代の方と交流できたのも、講習を受けてよかったことの一つ。

講習前に職場の司書さんから「友達つくった方がいいよ。」と助言を受けていて、理由は「今(先生)なんて言った!?」とか、わからなかったことを聞けるから、ということだった。

私は自分から人に声をかけて交流するというのが苦手なタイプだったけど、一人で理解しきれる自信もないし、確かにこの長い講習期間を一人きりで乗り切るのはいろいろ辛そうだと思ったので、このアドバイスを受けて、今回は最初から積極的に行くことに決めていた。「一日5人の人に話しかけよう」と目標を立てたりして。結果話しかけてくださる人も沢山いるし、わりとすぐ打ち解けて、授業のわからないこととかも聞きあったり、辛いときは「辛いねえ。」と言い合ったり、「あとちょっと頑張ろう。」と励ましあったりと、すごく心強い思いを沢山させてもらった。同じ自治体の他館の方や他の自治体や民間の会社で働いている図書館勤務の方々からお話を聞くことが出来たのも刺激的で、自分の意識改革にもなり、すごくためになった。

積極的に人と関わろうとせず一人で黙々と理解し、課題をこなしていく方もいるにはいたけど、私はとても一人では理解しきれなかったし、いろいろ学習のヒントを教わることも多く、すぐに折れそうになる心を支えてくれる意味でも人と交流してよかったと思う。本当にこのアドバイスをくれた方には感謝している。

最初のガイダンスでも先生が、「学んだことについて、是非他の方と話し合ってみてください。それによって理解が深まります。」というようなことをおっしゃっていたし、その時のご縁で知り合った方とは講習後もお付き合いが続き、今も情報交換をさせていただいている。話し合うことで理解が深まる、というのは確かにそうだな、と実感。

 

他県から新幹線やウイークリーマンションを借りて通学していた方もいらしたようで、そうしたみなさんのガッツには本当に驚かされた。

わからないことは先生にすぐ聞けたり、用語の読み方がわかるというのも講習ならではだと思う。そしてやはり、決まった時間に勉強するのでなければあれだけの科目を自力で学習するのは無理だったと思う。

というわけで、やはり司書講習を受けて良かった。

あれだけのスケジュールと内容を乗り切ったという自信にもなったし、友達という財産も出来たし、なにより授業が楽しくて仕方なかった。

始まるまでは不安で仕方なかったけど、それでも無謀に挑戦しようと決めて、実際挑戦してみて、結果最初の不安以上の沢山のものをもらったように思う。

私は40歳での挑戦だったけど、50代、定年後の60代の方もいらっしゃいました。

やってみたいけど迷っている方がいたら、是非挑戦してみてほしいなと思います。

 きっと損にはならないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

9月14日から9月20日まで

9月14日(月)情報サービス演習Ⅰ 1日目

今日から情報検索の演習に入る。

図書館でさんざん検索でひっかかって歯がゆい思いをしていたので、この科目は楽しみだった。しかしこれが悪夢の始まりだった。。。

まず始めに先生がガイダンス。この科目は実際にデータベース検索の演習をしてもらうことに意義があるので、テストのことはあまり心配せず、演習をひとつひとつしっかりやっていってください、とのこと。出席点20点、課題提出40点、試験40点で、まずはとにかく来てください、とのこと。

授業に入り最初にデータベース検索のビデオを見る。次に実際に自分のパソコンで検索してみながらNDL-OPAC国立国会図書館サーチ、CiNii Books、Webcat Plusを見る。

そして課題がじゃんじゃん出る。Webcat Plus連想検索を使って澤田昭夫を検索してみましょう、のような感じ。そして検索式、検索プロセス、検索結果、考察を書く。

パソコン苦手な人は手書きでもいいですよ~とのことで、最初は手書きにしていたが、原稿用紙で書きずらいうえ、書くのに時間かかるし、後から思いついた検索式とか書こうにも修正もしずらくて、次からは思い切ってWordにする。USBメモリへの保存の仕方がいろんな方に何度教わっても覚えられなくて自信なくてやめていたけど、背に腹は変えられないと近くの席の方にまた教わってもう一度挑戦。明らかにワープロでやった方が早い。手書きの朝イチの課題は午前中に終わらず、お昼を早々に切り上げて昼休みにやる。午後の課題はなんとかWordで出来た。しかし文字数は最小限。いいのだ、とりあえずやることが肝心と先生も言っていたのだから。。。

しかし課題のたびに時間が足りなくてあわあわする。途中あらかじめ名前、学籍番号とかを書いたフォーマットを3つくらい用意していたが、そんなに使わずシソーラスの課題のときは手書きなのに英語のサイトの検索の仕方がわからずとんちんかんな図書の検索とかをしていてまたしてもあわあわ。

最後の新聞データベースの検索グループ課題のときまでずっとてんぱりっぱなしだった。こちらはグループに分かれて、交互に「聞蔵」と「日経テレコン21」にログイン。

それぞれの課題をやる。こちらのレポートは明朝までに提出ということで持ち帰ってきたが、途中検索プロセスが曖昧なところがあって、しまった、もうちょっと詳しくメモっておくのだった、と後悔。結果よりもプロセスと考察が大事と先生おっしゃっていたので。結果は新聞記事をプリントアウトしたものを添付してあればOKとのこと。

明日からはこの反省を活かし、検索式や検索プロセスをしっかりメモろう。

今日もパソコン出来ないショックで一日中あわあわざわざわしていて、登校拒否になりそうだけど、行くことに意義がある、参加することに意義がある、と先生おっしゃっていたので、がんばって明日も行きます。しかしこれパソコン出来ると出来ないとでは心の余裕が全然違うよ~><パソコンは出来るに越したことなし。でも手書きでもいいですよ~っていうところが亜細亜大学はやさしい。亜細亜大にしてよかった。ちなみにテストは持ち込み不可。テスト勉強もしなくては><

 9月15日(火)情報サービス演習Ⅰ 2日目

今日は総合目録の検索、雑誌と雑誌記事の検索、図書の検索、インターネット検索をやった。今日も個人課題、グループ課題が出る。

グループの人は優秀な人たちばかりで完全に落ちこぼれている私。

他のクラスは制限時間内に途中でも必ず出させるみたいだけど、私のクラスは午前の課題は3限後までに、とか少し猶予を持たせるので皆お昼休みを削ってやっている。

私も昨日はそうだったけど、今日はもう諦めが入ってきて、今更あがいたって無理か、もう出来るところまででいい、と思い、お昼はちゃんととった。

課題は出しっぱなしで答え合わせはない。

従ってわからない問題はわからないまま。

あとで他の人に聞いてどうやったか少し知るけどこれってあとは自力でなんとかしろってことなのか。

なんかもうほんとに登校拒否になりそう。

検索の課題は結局普段からどれだけパソコンに触っているか、PCで文書とか作っているか、検索に慣れているかどうかでかなり決まるのだな、と思った。

私は一応入力は出来るけど、基本的なパソコンの操作に不安があるからそういうところでいらぬ労力をかなり消費している。

いろんな人にUSBメモリへの保存の仕方何度も聞いちゃったし。授業中もちゃんと文書が作れるか、ちゃんと保存できるか、とか先生の言うページがちゃんと開けるか、とかが気になって落ち着かないし。コピペも出来るときと出来ないときがあるし。ワードで新しい文書作ろうと思ったら見たことない感じのウインドウが開いて焦ったし。

これらでかなり精神的にもやられている上、課題でさらにやられるので、二重のダメージ。不利なことこのうえない。

これから司書講習を受けようと思っている人は、パソコン出来ないとかなりつらいですよ。悪いことは言わないから基本的なタイピングとインターネット検索、ワード文書の作成、USBメモリへの保存の仕方くらいは覚えておいたほうがいい。

あと普段からパソコンを触ってこういった行為に慣れておくことで、心の余裕がだいぶ違うと思う。

ちなみに私が大学の教職課程で使っていたタイピングソフトはタイプクイックという大変優秀なソフトで、画面の案内に従って簡単な入力をしているだけで、誰でも無理なくブラインドタッチが習得できる。私は社会に出る前にこれでブラインドタッチがほぼ出来るようになっていたので、パソコンスキルの弱さをなんとかカバーできていた感じ。今はもう個人用販売は終了して学校とかにしかないようですが、他にもフリーソフトとかもあるようなので一度探してみることをおすすめします。入力が遅いとこれも大変ですからね。そういう声もよく聞きます。入力は速いに越したことはないです。ホームポジションが学べてゲームっぽくないやつのほうがおすすめ。

というわけで明日はテストなので、かなりやる気はそがれているけれど一応勉強して寝ます。

 9月16日(水)情報サービス演習Ⅰ 3日目

いよいよこの科目も最終日。

今日はgoogle画像検索、電子ジャーナル、海外雑誌検索などについて習う。

課題もあり。昨日諦めたからか、今日は案外落ち着いて出来た。

画像検索は、自分の持っている画像(ネットから持ってきても可)から画像を検索してみましょう、というもの。画像をアップロードするやり方がわからなかったが、試行錯誤しているうちになんとか出来た。あとgoogle earthの地球の写真で癒された。

あとはまとめ。そして最後は3クラスの先生方がそれぞれやってきて一人15分ずつお話をされる。

私のクラスの先生は、図書館のお仕事の幅広さ、楽しさと、検索技術者検定の案内をしてくださった。これは学生レベルなので是非受けてみてください、とのこと。次回は11月。せっかくなので受けてみようと思う。

次の先生はイタリア旅行で撮ってきたイタリアの図書館の写真を見せてお話してくださった。イタリアの景色に癒された。

最後の先生は、15分でまとめをやります、これさえしっかり覚えていれば大丈夫、と授業のまとめをしてくださった。かなり助かった。

そして1時間の自習時間ののちテスト。

思ったよりも難しくはなくほっとした。20分で退出可とのことで皆どんどん出て行く。

私は分からない問題があって粘ったけど、45分くらいで退出。最後から2番目だった。

これでやっと13科目目終了、パソコン教室での授業が終わったー!!

なんか9月に入ってからあっという間。あと1科目だなんて。

あと3日で終わりなんて。嬉しいような寂しいような。

しかし終わりが見えてきて嬉しい。

最後の科目も頑張るぞ。

 9月17日(木)情報サービス演習Ⅱ 1日目

 いよいよ最後の科目に入った。

最初に授業の概要と予定の説明。この科目はレファレンスサービスのうち、レファレンスブックを用いた検索について学習するとのこと。

一日目はまずグループ分け(10人×4グループ)、ペア決めなどから入り、レファレンスに対しての印象を話し合うグループトーク、レファレンスブックの基礎、分野別質問パターン(参考図書、言葉・文字、事物・事象、歴史・日時)、図書館でレファレンスブックの評価をする課題と発表、レファレンス例題質問の課題、などなど。

最初のグループトークでレファレンスの経験がある人は、それも話して、とのことで、私のグループでは図書館勤務者は私を入れて二人のみで、10人で車座になったらなんだか緊張してしまってほとんど思い出せなかった。もうお一方は大学図書館の方で、論文の検索とかがあるみたいなのだが、私は公共図書館なのでそういうのはなく、ほとんど一般図書の問い合わせのみです、あとOPACで出てこなくて苦労したけどgoogleでやったら予測検索で一瞬で解決した話とかをした。あとから小中学生の修学旅行前の「日光に関する本ないですか~?」とかのレファレンスもある、って言えばよかったと思ったけど遅かった。

そして分野別質問パターン。質問分野(X)を8種類に分け、それぞれの質問パターン(Y)7種類を表にしたものをもとに、毎日少しずつ、基本となるレファレンスブックを紹介していきます、テストはその中から出ます、とのこと。例えば質問分野「言葉・文字」の質問パターン1「読み方・発音」にたいする基本となるレファレンスブックは「大漢和辞典」など。

図書館での演習はまずレファレンスブックの評価。これは一冊どれか選んで、評価シートに記入。良し悪しを判定するものではなく、効果的な利用法を認識するために、それぞれのレファレンスブックの内容、構成、性質、特徴などについて把握する、ということ。選ぶのはグループで決めた各担当NDCから1冊。私は0類担当なので、なんとなく「全国各種団体名鑑」を選んでしまったけど、いまいち利用者層を想像できず、やりにくかった。。。

その後発表。授業をはさんで最後はまた図書館、今度は一人一題ずつ割り振られた例題質問のレファレンス課題。私の質問は「聖徳太子の生没年月日を知りたい。死因は何か。」で、まだ何も習う前なので完全に自力でやらなければいけないのだが、良い方法が思いつかず、日本史人物事典、日本史人物生没年表、日本史大事典などでうろうろしているうちに、閉館時間の19時までいてしまった。しかも死因の記述があるものは一つしか探せず。2冊以上のレファレンスブックで確認という鉄則叶わず。

そんなこんなで終わった1日目だった。

9月18日(金)情報サービス演習Ⅱ 2日目

今日も分野別質問パターンと、レファレンス課題の続き。そして例題質問の回答報告。

それからペア課題のためのレファレンス質問をひとつ考え、それを交換して、回答に取り組む。今日は質問課題は18時で終わらせて、使用したレファレンスブックの評価もしてください、とのことだったけど、やっぱり終わらずまた19時までいてしまった。

わかっていたけどこういう事実調査系レファレンス、苦手なんだな。。速さも心がけてください、とのことなんだけど、そして現場でそれが大事なのは十分わかっているんだけど、いつもこういう質問は大抵司書さんにお願いしてしまっていたし、探し方が下手。そしてレポートもうまくまとめられず。でも先生はおっとりしていて、みんなもあんまりぴりぴりしていなくて、なんとなくテストの形式について聞くのを忘れてしまった。

9月19日(土)情報サービス演習Ⅱ 3日目

いよいよ司書講習最終日。

今日も回答報告と分野別質問パターンの続き。

私は今日発表だったのだけど、皆さんに比べてレポートもちゃんとまとめられてないし、発表もぐだぐだで落ち込んだ。講習終わったらちゃんとしたレポートの書き方勉強しなおそう、と心に決める。途中先生がテスト問題について形式を教えてくださる。

レファレンスブックを一冊と、XY戦略について答える質問が10題、持ち込み可ですし、 大丈夫です、出来ますよ~とのこと。

その後発信型情報サービスとして、パスファインダーの紹介と、レファレンスPOPの作成。自分が評価したレファレンスブックから1冊選び、目録カードを使ってPOPを作成する。これはやってみよう、というのが主旨ですから、評価には関係ありません、という先生の一言で楽になる。昔書店に勤めていたこともあるけど、POPはそんなに得意ではなかったので。。。皆さんはこちらも上手で、器用にイラストを描いている人が多かった。私は絵心ないので先生の持参してくださったマスキングテープを貼ってごまかした^^;

そしてまたグループ・トーク。レファレンスを体験してみてどう印象が変わったかについて。

最後にテスト。

確かに先生が言っていたとおり、授業で紹介のあった基本的なレファレンスブックを問うものだったと思う。

出版社をひかえていない本はさがすのが大変だったけどなんとかできたかな。

終わった後は閉講式。

先生が「ここまで残った皆さんならきっと大丈夫です。皆さんいい笑顔ですよ~、最初の頃の心配そうな顔とは大違いです。」とおっしゃってくださり、思わず笑みがこぼれてしまう。

先生を囲んで記念撮影。

長い長い夏が終わった。